2008.08.05 Tuesday
東大受験を知らない無名高校の受験生が東大に合格する上で一番大事なことは何か、と聞かれたら、これからも色々と記事を書いていく予定なんですが、その中から一つだけ上げるとしたら、模試を受けること、さらに言えば東大模試、駿台全国模試を受けることだと僕は思います。
もちろんこれらの模試、特に東大模試は東大受験生にとって一大イベントのようなもので、無名高校かどうかに関わらず全ての東大受験生にとってとても大事なんですが、東大合格の実績がある高校に通っている学生は自然と受けることになると思いますが、そういう環境にはいない人は東大模試の存在やその重要さを知らないこともあるんじゃないでしょうか。
とにかく言いたいのは、出来るだけ早い時期に東大模試を受けるということ。たとえ全く歯が立たずボッコボコにされて0点を取ったとしてもいいからとにかく受けること。
早い時期というのは具体的に言うと高1、または高2の時からが良いです。(s台には高2生用の東大レベル模試とかもあるみたいですがそれじゃなくて高3、既卒生用の東大模試を受ける)
高1や高2の段階では、無名高校の学生ならなおさら未学習分野の問題と当たるはずなので、高確率でフルボッコにされると思います。(それでも国語の記述で適当になんか書いたり、英語の記号問題でテキトーに付けたりして、0点になることは多分ないと思いますが) ただ実際に全く歯が立たなくて0点を喰らったとしても東大模試を受けるメリットは大きいと僕は思います。というのは東大模試を受けることのメリットは単に自分の実力を測るだけではないからです。今ぱっと思いつくメリットを挙げると、、、
東大入試がどういうものか、具体的に体験できる。
そうとう意識の面で変わると思います。実際に模試を受けることで東大入試がぐっと身近なものになりますからね。無名高校に通う学生にとって、周りに東大に合格した人がいないという場合は情報が得られないので、東大入試というのは何となく漠然としたイメージだと思うんですね。それがよりクッキリとした形でイメージできるようになるはずです。東大入試の時間割、問題の構成、どの程度のレベルの問題がでるか、合格にどのくらいの点数が必要かetc...。目標の明確化というやつですね。
どういう問題が出るかというイメージができるととても良いです。それらを解くためにはどういう勉強をしたらいいかということが頭のどこかにあると、日々の勉強の効率もだいぶ違ってきますからね。もしかしたら最初はその問題がどの程度のレベルなのかすら分からないかもしれませんが、後日勉強を続けながらたまにふと模試の問題を見直してみたりしていると、徐々にわかってくるはずです。
あと他にメリットを挙げるとすれば、模試はそれぞれの試験会場で受けることになると思いますが、無名高校から東大を目指す人にとっては、もしかしたらそこで初めて他の東大受験生を見ることになるのかもしれません。やはり自分以外に東大を目指している人を見るとモチベーションが上がります、たとえそれが知らない人で特に言葉を交わさなかったとしても。中には試験時間中に順調そうにシャーペンを走らせている人も居るでしょうし、そういうのを見ると「自分もがんばらなくては!」とやる気upしますよ。
あとは、おそらく東大模試と駿台全国模試だけが、全国トップ層の受験生が一同に受ける模試なんですね。全国トップの受験生がどのくらいのレベルなのか、成績優秀者の資料を見ればわかります。それがいい励みになるというか。「自分は全然まだまだたいしたことがないんだな、もっとがんばろう」とか、「オレもこのレベルを目指す!(笑)」とか思ったり。人によってはそういうのもモチベーションになると思います。
いろいろと書いてきましたが、やはり言いたいのは東大模試を受けろと、それに尽きます。うまくいけば東大入試に対する意識も、勉強の効率もガラッと変えることができる。・・・とはいっても最初はたぶん怖気づくかな思うんですよね、東大模試を受けることを。無名高校でかつ高1,2ならなおさら。なので東大模試を受ける前段階として、標準レベルの記述模試を受けてみるというのもありだと思います(河合塾の全統記述模試など)。
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